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2023 ESCガイドライン: 急性冠症候群の管理

ESC Congress 2023において、急性冠症候群(ACS)ガイドライン1)が発表され、ガイドラインタスクフォースメンバーであるBorja Ibanez氏とRobert Byrne氏より、改訂のポイントが伝えられた。本ガイドラインの26名のタスクフォースには、ヨーロッパ各国のほかに、アメリカ、また、日本から木村剛氏(枚方公済病院)がメンバーに加わった。

本ガイドラインは、2020年の非ST上昇型ACS(NSTE-ACS)、2017年のST上昇型MI(STEMI)のガイドラインと比較して、レベルAのエビデンスに基づく推奨の割合が高く、専門家のコンセンサスに基づく推奨の割合が低いことが特徴である。

また、今回STEMIとNSTE-ACSの両病態が1つのガイドラインとしてまとめられた。ACSに含まれる不安定狭心症、非ST上昇型MI(NSTEMI)、STEMIは、ほぼ同様の病態生理を有し、診断、検査はほとんど同じであり、侵襲的管理は患者個々のリスクによる違いはあるものの類似しており、入院治療と長期管理もほぼ同様である。そのため、これらを1つの文書にまとめることは理にかなっているとの背景からである。

今回、ACSにおける血管内イメージングの使用や、多枝疾患の非責任病変の治療タイミング、完全血行再建の必要性など臨床の具体的な場面に沿った推奨度が示されています。皆様の治療戦略の参考に是非ご確認ください。
テクロス 医師 許沢佳弘

ACS診断パスウェイ

患者の特定の徴候や症状から暫定診断(Working diagnosis)を下し、更なる検査から、最終診断を導く。NSTEMIが疑われ、即時の侵襲的冠動脈造...
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