DOAC投与下の症例が虚血性脳梗塞を発症したら、抗凝固薬は変更すべきか？

2020年改訂版不整脈薬物治療ガイドラインでは、非弁膜症性心房細動に対する抗凝固療法として、直接阻害型経口抗凝固薬（DOAC）を使用可能な心房細動患者の脳梗塞予防を新規に開始する際には、ワルファリンよりもDOACを用いることが推奨されています。ワルファリンと比較してDOAC は、固定用量での投与が可能で、用量調整のための定期的な採血が不要であり、頭蓋内出血発生率が低く、食事の影響がほぼなく、他の薬剤との相互作用が少ない、効果の発現が早いなどが挙げられています。今回は、DOACを服用中に虚血性脳卒中を発症した患者において抗凝固療法を評価した研究ついて解説いただきました。