このフォーラムでは循環器疾患の急性期管理に焦点を当て、症例提示の形で最適と考える治療プランについて徹底的に議論を行います。
今回の症例は、救急隊接触時はJCS III-200、血圧測定不能、心拍数60/分でモニター心電図でST上昇が認められ、来院時はショック状態でした。この状況下での冠動脈造影で左冠動脈近位部からの閉塞が認められ右鼠経よりImpella CPを挿入。この症例のImpellaの適応は?そして、急性心筋梗塞に伴う心原性ショックに対するImpella挿入のタイミングはPCI前?あるいはPCI後か?
救命救急のプロフェッショナルらが熱い議論を交わします。

プレゼンター:吉川 宏 先生(東京医科歯科大学医学部附属病院)
発起人、モデレーター:割澤 高行 先生(聖マリアンナ医科大学/岐阜ハートセンター)
モデレーター:中田 淳 先生(日本医科大学)
ディスカッサント:中島 啓裕 先生(University of Michigan)、杉崎 陽一郎 先生(Cardiovascular Research Foundation)

※収録・編集の関係上、第3回と第4回を入れ替えて配信しています。

本動画は2022年6月に収録しました。
ライブ配信のため、画像・音声の乱れがあります。
演者の所属先は放映時のものとなります。

 

 

こんな方におすすめ:

  • 集中治療管理に携わる医師
  • 循環器内科医
  • 急性期治療に興味のある医師

見どころ:

  • インターベンションを行う上で検討すべき医学的、社会的、そして、倫理的観点での議論
  • 年齢や患者の生活習慣、機能的な背景から考えらえる治療の適応
  • 急性期医療の第一線に立つ医師のリアルなコメント

背景・目的:

近年は冠動脈インターベンションが成熟期を迎え、弁膜症などの構造的心疾患に対するインターベンションの進歩が著しい時代です。一方で、このような進歩にもかかわらず、循環器急性期疾患の患者さんに対する集中治療管理の教育・修練の場は十分ではないと言われています。本フォーラムではエキスパートと若手の先生方が循環器急性期疾患に対してどのように病態と対峙すればよいのかを議論していきます。