“古くて新しい薬”コルヒチンの新たなエビデンスと留意点

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CANTOS試験に代表されるように、近年アテローム動脈硬化性疾患の抑制において「抗炎症」が注目されています。CANTOS試験では高価な薬剤であるカナキヌマブの効果が報告されましたが、それ以外にも抗炎症効果を有する薬剤であるコルヒチンやメトトレキサートなどの心血管イベント抑制効果について検証されています。今回は、その1つであるコルヒチンに注目し、まとめていただきました。

先日行われたESC Congress 2020において、痛風発作の緩解薬であり、近年では心膜炎の治療にも用いられるコルヒチンに関する新たな研究結果が発表されました。

COLCOT試験

 

1つは昨年末、The New England Journal of Medicine誌に掲載された、心筋梗塞発症例を対象としたCOLCOT試験1)のサブグループ解析2)であり、心筋梗塞発症後3日以内にコルヒチン0.5mg/dayの投与を開始することにより、プラセボ投与群と比較して、主要複合エンドポイント(心血管死亡、心停止の蘇生、心筋梗塞、脳卒中、冠動脈再血行再建を要する緊急入院)発生率の有意な低下が見られました(4.3% vs 8.3%: p=0.007)。

これに対して、発症後4-30日で投与を開始した症例群では、プラセボ群との差は見られませんでした。なお、追跡期間の中央値は22.7ヶ月で、主として心筋梗塞および冠動脈再血行再建を要する緊急入院が減少し、主要複合エンドポイントについてのNNTも25とある程度小さい値でした。

 
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