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低用量リバーロキサバンによる下肢血行再建術後のイベント抑制効果

肢閉塞性動脈疾患(LEAD)では全身の血管イベントリスクが高く、それ自体が出血高リスクの因子であり、LEAD患者にはさらに高齢、フレイル、透析、低体重などのリスクが重なります。
COMPASS試験では、アテローム動脈硬化性血管疾患歴を有する安定患者において、リバーロキサバン1日2回2.5mg+アスピリン100mg/日、リバーロキサバン1日2回5mg、又はアスピリン単剤100mg/日による治療を比較し、リバーロキサバンとアスピリン併用の優越性が示され、本試験のPADコホートでは、症候性LEAD患者、頸動脈疾患患者、冠動脈疾患を有する低ABI(<0.90)患者において、リバーロキサバンとアスピリンの併用はアスピリン単剤と比較して出血イベントを増加させるものの、MACEだけでなくMALE(大切断、インターベンションを必要とする重症下肢虚血)のリスクを低下させることが示されました。続いてVOYAGER PAD試験が実施され、下肢血行再建術が成功した術後10日以内の患者を対象とし、同様の結果が報告されています。このVOYAGER PAD試験の結果に基づき、本邦において、リバーロキサバンの下肢血行再建術施行後の末梢動脈疾患に対する適応が認められました。

  これまで、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の適応は、非弁膜症性心房細動症例における塞栓症の発症抑制および静脈血栓塞栓症の治療に限られて...
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