ワシントンD.C.で開催されているACC.22において、American College of Cardiology(ACC)、American Heart Association(AHA)、Heart Failure Society of America(HFSA)から新たな心不全管理のガイドラインが発表された。本ガイドラインは、2013年のACCF/AHAの心不全管理のガイドラインと2017年のACC/AHA/HFSAのフォーカスアップデートからの改訂版である。
今回のガイドラインでは、「心不全予備軍」の初期症状を示す人の心不全予防に焦点が当てられ、症候性心不全患者の治療戦略にSGLT2阻害薬が加えられた。また、心アミロイドーシス、腫瘍循環器領域(cardio-oncology)の合併症、心不全の併存症の管理に関する推奨、そして、ステージDの心不全患者に対する植込型デバイスや先進治療についての検討についても提示された。