『虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(2012年改訂版)』を引き継ぐ形で、『2023年改訂版 冠動脈疾患の一次予防に関する診療ガイドライン』1)が策定された。
第87回日本循環器学会学術集会の委員会セッションにおいて、本ガイドラインの班長を務めた和歌山県立医科大学・藤吉朗氏より、第2章の危険因子の評価と治療、第3章の特定の注意を要する対象・病態を中心に改訂のポイントが解説された。
本ガイドラインでは、冠動脈疾患とその危険因子の診療に携わる全ての医師、及びコメディカル、同時に産業分野・地域保険の担当者も想定ユーザーとした記述がなされた。また、一般的知識の記述は最小限とし、具体的な推奨事項に焦点を当てた推奨表が提供された。
改訂のポイント
高血圧