年齢とともに心房細動(AF)の有病率は増加し、高齢化社会の進行に伴い高齢のAF患者の増加が予測される。本邦においてAFに対するカテーテルアブレーションの実施件数は増加しており、日本不整脈心電学会のデータでは、AFアブレーションを受けた患者の平均年齢は2011年の62.1歳から、2020年には67.4歳と、約10年で5.3歳上昇していることが示された。
大阪医療センターの井上耕一氏は、高齢AF患者への侵襲的なカテーテルアブレーションの実施が適切なのかをJ-ABレジストリから検証し、本研究結果が第87回日本循環器学会学術集会のシンポジウムにて発表された。