日本心不全学会から2013年に「BNPに関する学会ステートメント」が発表されて以降、2017年に日本循環器学会・日本心不全学会合同作成の急性・慢性心不全診療ガイドラインが全面改訂され、2021年には日米欧のコンセンサスとしてUniversal Definition of Heart Failureにおいて、血中BNP/NT-proBNP値の上昇が心不全の重要な診断基準の1つとして挙げられた。そして、急増しているLVEFの保たれた心不全(HFpEF)では、BNP/NT-proBNP値がLVEFの低下した心不全(HFrEF)より低値であることが多いものの、診断に重要な意味を持つことが分かってきており、また、治療薬としてARNIの使用が可能となった。
日本心不全学会がBNPに関する学会ステートメントをアップデート
このような背景を踏まえ「BNPに関する学会ステートメント」のアップデートが行われ、第27回日本心不全学会学術集会にて、主な変更点について日本心不全学会の理...