LVEFの低下した(HFrEF)心不全患者において、予後改善のために、β遮断薬、MRA、ARNI、SGLT2阻害薬の4剤(Fantastic 4)を中心とした診療ガイドラインに基づく標準的治療(GDMT)導入の重要性が伝えられている。しかしながら、実臨床でのGDMT導入は十分ではなく、個々の患者に至適な治療を実施していくことが課題となっている。第27回日本心不全学会学術集会にて、福岡赤十字病院の松川龍一氏からは、GDMT導入率アップを目的としたチェックシート、及びGDMTを簡便な方法でスコア化したsimple GDMTスコア(SGS)を用いたGDMT導入戦略について発表された。
心不全患者におけるGDMT導入戦略 ~チェックシートとGDMTスコアを活用した取り組み~
実臨床におけるGDMT導入率
ESC Congress 2023で発表された急性及び慢性心不全の診断・治療ガイドラインESC 2023フォーカスアッ...