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【4限目】バルーン、ステント、DES、医療機器の価格設定は適正なのか? ~知らなきゃ変わらない!循環器内科医が感じる医療の不条理~

働き方改革、償還価格の下落、消費税増税などの外部環境の変化で医療領域は厳しい状況に直面している。TCROSS NEWSでは、会員の皆様が日頃から抱く給料や循環器内科医の不足に関する疑問とその原因・対策について、医師であり、医療政策・医療経済学の専門家である中央大学ビジネススクールの真野俊樹教授に伺った。

真野 俊樹 教授 ご略歴

1987年名古屋大学医学部卒業。医師、医学博士、経済学博士、総合内科専門医、MBA。臨床医、製薬企業のマネジメント、大和総研主任研究員などを経て、多摩大学大学院特任教授。中央大学大学院教授、厚生労働省独立行政法人評価有識者委員などを兼務。医療・介護業界にマネジメントやイノベーションの視点で改革を考えている。

【図1】

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)領域の医療機器の償還価格は、2年に1度の改定で下落し続けている。PCIに使用する代表的な医療機器(【図1】)であるバルーンカテーテルの償還価格は1996年には約30万円であったが、今日ではその10分の1にまで低下し、薬剤溶出性ステント(DES)も2004年の発売時の42.1万円から13.6万円と3分の1に低下している。一方で、参入する企業、製品の数は増加し、市場はその減少した利益を奪い合う状況にある。

医療機器はなぜ国が価格規制をするのでしょうか?

一般の消費財では、消費者が商品の価値を判断できるという前提があります。例えば、我々は回転寿司と銀座のお寿司屋さんを比べて素材や店内の雰囲気と相場を想像し、...
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