臨床研究を取り巻く日本と海外の違いについては多くの留学経験者により語られているが、海外の優れた点を日本に持ち込み、帰国後に実践することが容易ではないことは想察できる。
その背景には、医師のマンパワー不足や臨床研究に対する医療機関の優先度の違い、さらには医療機関自体の数の多さに加え、症例数の多い大規模施設が不足しているなど非常に多くの要因がある。
テクロス臨床研究支援チームでは、スイス、ベルン大学で留学を経験された植木康志氏(信州大学医学部附属病院)に、日本と海外の環境の違いを踏まえて、臨床研究を運営するための仕組みづくりについてお話を伺った。