卵円孔開存に対するカテーテル閉鎖術は、長期の研究結果から薬物療法と比較して潜因性脳梗塞再発予防に有効な治療法となることが分かってきました。今後、我が国でも適応となる症例の増加が予想される中、PFOの現状についてまとめました。
PFO閉鎖術の実施施設増加へ
2019年5月、本邦において卵円孔開存(PFO)に対するカテーテル治療が認可された。厚生労働省からは、日本循環器学会、日本脳卒中学会、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)の3学会が作成した「潜因性脳梗塞に対する経皮的卵円孔開存閉鎖術の手引き」の遵守が求められており、本デバイス治療の適正使用を推進するために3学会合同で経カテーテル的心臓短絡疾患治療基準管理委員会(PFO協議会)が組織された。