高齢化社会に直面する我が国では心不全パンデミックの到来が予測されており、虚血性心疾患の専門医にもカテーテル治療で虚血を解除するだけでなく、生涯にわたり、ひとりひとりの患者に寄り添う診療が求められている。
名古屋ハートセンターでカテーテル治療に携わってきた鈴木頼快氏は、この20年で心不全患者が増加していることから虚血の解除がむしろ治療の始まりであると感じ、心不全診療に本格的に取り組み始めた。「バスキュラーインターベンショニストの心不全治療最前線」では、心不全診療におけるポイントを実地臨床医の視点から解説いただいた。