循環器内科を専門とされることになった経緯をお教え下さい。
私は母校である京都大学医学部を卒業後、血液学を専門とするつもりでしたが、研修医時代に人生を変える出来事がありました。
延吉 正清 氏(小倉記念病院)
それは、京都大学病院の第二内科で研修を受けていた時でしたが、私はある細菌性心内膜炎の患者様の主治医になりました。指導医の先生の指示により、その心不全の患者様へ当時出たばかりの新薬であるβブロッカーを処方したところ、患者様の病態が急変し、その日のうちにお亡くなりになりました。研修医であった私には非常にショックでした。