冠動脈に高度石灰化が認められた10代女性。患者さんにとってベストな治療法は?希少疾患の症例を、東京都立多摩総合医療センターの西村睦弘氏よりご報告いただきました。
【症例紹介】
症例は10代後半の女性、主訴は労作時胸痛である。生後7ヶ月で特発性乳児動脈石灰化症の診断を受けた。11ヶ月の時に石灰化の進行を防ぐためにパミドロネートが開始された。10代前半でバスケットボール中に胸痛を自覚し、トレッドミル運動負荷試験にて前胸部誘導と下壁誘導でST低下を認め、心筋SPECTでは心筋の側壁、及び後壁領域に虚血を認めた。その後施行した冠動脈造影で3枝に石灰化を伴う高度狭窄が確認された。
演者: 西村 睦弘 氏(東京都立多摩総合医療センター)
本動画は第13回豊橋ライブデモンストレーションコースより収録いたしました。
演者の所属先は発表時のものとなります。