ACS患者の救急搬送到着時から治療まで密着した映像を確認しながら、術者を務めた札幌心臓血管クリニックの八戸大輔氏に自身の治療を振り返っていただきました。

患者は50代男性、バイタルは悪く、救急外来でのエコー検査にて左腸骨動脈が詰まっている可能性があること以外の詳細な情報はなし。心電図、及び心エコーの所見からST上昇型MI、及び心原性ショックの診断で緊急冠動脈造影を実施した。下肢切断を受けており、透析患者であることから血管が硬く、穿刺が困難な状態であった。

ショック状態ではあったが、血圧が70-80mmHg程度であったためVA-ECMOではなく、Impellaを留置する方針となった。しかし、左室にワイヤを通した時点で心肺停止となり…。

演者: 八戸 大輔 氏(札幌心臓血管クリニック)

本動画は第12回 豊橋ライブデモンストレーションコース(2022年)より収録いたしました。
演者の所属先は放映時のものとなります。