「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み～2021年11月27日-12月3日

【一般注目ニュース】

世界保健機関（WHO）は11月26日に南アフリカで発見された新型コロナウイルスの新たな変異株について、デルタ株と並ぶ変異株に分類することを発表しました。この変異株、オミクロン株は強い感染力があり「懸念すべき変異株」の指定を受け、イギリスで最初に見つかったアルファ株、南アフリカのベータ株、ブラジルのガンマ株、インドのデルタ株に続く5番目の変異株で現段階ではもっとも強い感染力を持つと考えられています。ようやく我が国では感染終息に向かいつつあるかと思われていましたが、11月30日にこのオミクロン株の感染が国内で初めて確認されました。濃厚接触者も70人と言われており、不安の種となっています。そして、12月1日は新たに感染者が確認されたことで、水際対策を強化すべく国土交通省から要請が出されました。

続いて、中国が台湾への軍事的圧力を強化していることについて、安部元首相は「軍事的冒険は経済的自殺への道だ」と指摘し、その発言が、イギリスのBBCをはじめ、海外でも取り上げられました。この発言を受け中国側は内政干渉とし、安部元首相の発言に「強烈な不満と確固たる反対を表明する」とのコメントを出しました。辞任から1年以上経ってなお元首相の発言が世界有数のメディアにも取り上げられるということは、いまだ日本において安部元首相の影響力が強いことを国内外に示したようなニュースでした。

【新型コロナウイルス関連】

また、NHKのまとめによると、11月27日の新たな感染者数は127人を記録し、1週間前の11月20日（112人）から15人程の微増となりました。11月27日の主要都市の感染者数は、大阪府が19人（前週17人）、東京都が16人（前週16人）、重症者数は11月27日時点で50人（前週62人）でした。また、ワクチン接種が完了した割合は11月26日現在で76.89%であり（Our World in Dataより）、今週はスペインが80.4%と韓国の79.46%を上回って1位となり、日本、中国（74.52%）、イタリア（72.84%）、フランス（69.39%）、イギリス（67.82%）、ドイツ（67.69%）、ブラジル（60.04%）、そして、トルコ（59.15%）と続きました。アメリカは11位で57.88%でした。

【学会・ライブからのお知らせ・開催概要】

日本胸部外科学会
日本胸部外科学会は11月30日付で「第1回JATS Academy大動脈弁形成ワークショップ」と「第1回JATS Academy MICSワークショップ」の参加者の募集開始を同学会の公式サイトで掲載しました。大動脈弁形成ワークショップは2022年2月20日（日）に開催され、場所は日本ライフライン 天王洲アカデミア、参加費は30,000円（テキスト代含む）となります。一方、MICSワークショップは、2022年1月30日（日）にイービーエム羽田医療技能訓練所 羽田イノベーションシティで開催されますが、応募者多数のため既に募集を終了しています。両ワークショップとも詳細は、日本胸部外科学会の公式サイトからご覧ください。 公式サイト>>

それでは、以下、週間ランキングを紹介します。