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「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み ~2021年12月11日-12月17日~

2021 12.11   12.17

「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み ~2021年12月11日-12月17日~

【一般注目ニュース】

[海外ニュース]

米国消費者物価指数6.8%へ
米国では11月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比と比べて6.8%上昇したことから、39年ぶりの高水準となりました。この記録的なインフレに対し金融政策の対応が求められています。この数字は米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を大きく上回っています。11日付の日経新聞によると「ガソリン価格は前年同月比で6割近く上昇」しており、食品価格は6.1%上昇しているとのことです。これだけ急激な経済成長は低所得者層をさらに貧困に陥れます。コロナ対策としてバイデン政権が行った経済対策が効きすぎたのか、BBCをはじめ、世界中でこのニュースが取り上げられました。日本は1990年以降物価が下がり続け(1996年と2014年には一時的に消費税の増税の影響で物価上昇率は上がりましたが)、デフレ状態が続く中、物価の急激な上昇は一般市民にとっては受け入れがたいものです。

トルネードがケンタッキー州などを始めとする6つの州を直撃
米国で10日に約30のトルネードが発生し、多くの行方不明者を出し、街を破壊的な状態にしました。バイデン大統領はこれを受け、最も影響が大きかったケンタッキー州に対して“災害”を宣言しました。この州ではろうそく工場での数十人を含む少なくとも80人が死亡しており、死者は100人を超えると予想されています。

トルネードは米国だけのものではなく、世界中で発生しているようです。気象庁によると日本でも年に平均25程度の竜巻の発生が観測されています。一方、米国では年平均1,300個ものトルネードが確認されているとのことで、一見日本では少ないように思われますが、単位面積に換算すると日本での竜巻の発生確認数は米国の半分程度で決して少ないとは言えません。1991年から2010年までの20年間で見ると米国でのトルネードのピーク期間は3月から6月であり、12月は最も少ない時期とされてきましたが、地球変動の影響か冬にもこのような巨大なトルネードが発生し、多くの犠牲者を出すこととなりました。今後も被害が拡大するとされ、行方不明者の安否が気づかわれます。

[国内ニュース]

モデルナ3回目の接種了承
厚生労働省が16日にモデルナ製の新型コロナワクチンの3回目の接種を承認しました。同省は3回目からは混合接種を認めており、2回目とは異なるメーカーのワクチンを接種することを許可しました。対象となるのは18歳以上で2回目から最低6ヶ月の間隔をあける必要があり、2回目までの用量の半分の量が注射されます。3回目の接種は既に始まっており、ファイザー製が日本で承認されています。今後新たな選択肢が増えることになります。

【新型コロナウイルス関連】

新型コロナウイルスの変異ウイルスの「オミクロン株」の感染が国内でも次々と報告され、11日には岐阜県の男性の感染が確認され国内で13人目となりました。NHKによるとこの男性はスリランカに滞在歴があり、成田空港で受けた検査では陰性でしたが、その後県内で新型コロナウイルスへの感染が確認され、詳しい検査が行われていました。この男性は8日に「オミクロン株」に感染していた乗客と同じ飛行機に搭乗していたことから濃厚接触者とされ、「オミクロン株」陽性が発覚しました。これまでの報告同様に症状はないようですが、心配は続きます。

アメリカでは11日に発表されたニュースによると、新型コロナウイルス感染者が1日平均10万人を超え、新たな感染拡大の波がやってきました。2022年からようやくACC、TCT、AHAなどもオンサイトで参加できるかと思えたのも束の間で、またしばらくはオンラインによる学会・ライブが行われそうです。

また、NHKのまとめによる12月11日の新たに確認された感染者数は149人を記録し、1週間前の12月4日(131人)から18人程の増加でした。12月11日の主要都市の感染者数は、大阪府が18人(前週16人)、東京都が20人(前週19人)、重症者数が12月4日時点で25人(前週28人)でした。

また、ワクチン接種が完了した割合は12月11日現在で77.7%(前週77.4%)と前の週と変わらず世界3位の接種率です(Our World in Dataより)。今週は韓国の81.02%(前週80.29%)が1位、そして、中国が77.9%(前週76.89%)で2位となり、日本はそれに続く3位です。その後はイタリアが73.33%、フランスが70.8%、ドイツが68.91%、イギリスが68.43%、ブラジルが65.11%、タイが60.72%、そして、アメリカの60.16%と続きます。

【関連学会からのお知らせ】

日本循環器学会(CVITより)ーPFO協議会のPMSデータ入力に関するお知らせー
経カテーテル的心臓短絡疾患治療基準管理委員会(PFO協議会)より、PFOの実施においてJ-SHDレジストリーへの登録を順守する旨の連絡事項が日本循環器学会のホームページに12月13日付で掲載されました。また、実施施設はPMSデータの入力も求められており、2021年7月14日までに実施された初期500例が対象にPMSデータの入力が必要とされています。

TAVR関連学会協議会 -施設認定更新についてー
経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会より、12月13日付で有効期間完了日が2021年12月31日の実施施設を対象に施設認定の更新のお知らせがありました。次回の更新申請期間は2022年4月から5月の間となり、TAVR実施施設として認定の有効期間が3年とのことですので、対象施設は同サイトから詳細を確認ください。

それでは、以下、週間ランキングを紹介します。

週間ランクイン記事を読み解く 日本人の重症FH患者における動脈硬化性疾患のリスク 記事を読む 日本人の重症FH患...
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