
「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み ~2021年12月18日-12月24日~
【一般注目ニュース】
[海外ニュース]
オランダではクリスマスを控えロックダウン
オミクロン株が欧米で猛威を振るい、一部の国では1日1万人を超える感染者が報告されています。日本ではまだ感染者数は少ないものの今のままではいられないように思われます。オランダは19日からロックダウンを決めました。イギリスでもオミクロン株の感染者数が急激に増加し、各国で外国からの入国制限が開始されています。北半球は冬に入りさらに世界中での拡大が懸念されます。
[国内ニュース]
診療報酬本体部分が0.43%増で最終調整
政府は診療報酬の本体部分の改定率を0.43%で決定しました。2年に1回見直される診療報酬は診療報酬本体(技術・サービスの評価)と薬価等(物の評価)からなり、前者は2年に1度で、後者は毎年、価格を見直して(市場実勢価格を反映)決定されます。今回の改定率は2年前の0.55%から0.12ポイント下回ることとなり、薬価部分の1.3%程の引き下げと合わせると全体で前回に続いてマイナス改定となりました。今後も医療を取り巻く環境は厳しく、各施設での取り組みにより厳しい時代を乗り越えなければいけない状況になっています。
マクドナルドでポテト品薄
日本のマクドナルドがポテトのLとMの販売を一時中止にするとのニュースがBBCやロイターでも取り上げられ国内外で注目されました。BBCによると日本には3,000店舗ほどのマクドナルドがあり、今回、輸入の遅延による供給の停止とのことです。正式には24日から30日の間はポテトのSのみを販売するとのことです。この件について同社のサイトでは「当社が北米から輸入しているポテトについて、船便の経由地であるカナダ・バンクーバー港近郊での大規模な水害、およびコロナ禍が与える世界的な物流網への混乱の影響により、輸入遅延が発生しております」とのコメントが出されています。日本人なら誰もが一度は口にしたことのあるマクドナルドのフライドポテト。年末の書き入れ時に同社も厳しい選択に迫られたと思います。なお、12月31日(金)10時半からは通常販売を予定しているとのことです。
【新型コロナウイルス関連】
イギリスのBBC Newsによるとワクチンのブースター接種を受けることでオミクロン株による重症化を約80%以上防ぐ効果があることが、Imperial College of Londonの研究チームより報告されました。この研究者らによるとブースター接種を行うことでデルタ株に対して約97%の効果があり、オミクロン株による重症化を防ぐ効果が約80%から約86%とのことです。
また、NHKのまとめによると、12月18日の新たに確認された感染者数は202人と、1週間前の12月11日(149人)から53人の増加でした。12月18日の主要都市の感染者数は、大阪府が14人(前週18人)、東京都が28人(前週20人)、重症者数が12月18日時点で26人(前週25人)でした。
また、ワクチン接種が完了した割合は12月19日現在で77.92%(前週77.7%)と前の週と変わらず世界3位の接種率です(Our World in Dataより)。韓国の81.02%(前週81.74%)が1位、中国が80.49%(前週77.9%)で2位、日本の後はイタリアが73.58%、フランスが71.78%、ドイツが69.62%、イギリスが68.8%、ブラジルが66.08%、タイが62.39%、アメリカの60.82%と続きます。10位までの順位は全て先週と同じでした。
【関連学会からのお知らせ】
日本血管外科学会
日本血管外科学会から「人工血管内シャントの静脈側吻合部における狭窄又は閉塞に対するゴア バイアバーンステント グラフトの適正使用指針」の第2版(2021年12月)改定のお知らせがありました。改定の詳細はこちらからご覧ください。
それでは、以下、週間ランキングを紹介します。