2022 10.22 10.28

コロナ禍の規制が緩和され、観光業に活気が戻ってきたことが伝えられていますが、10月25日、富士山の観光客増加に伴い自動車に由来するCO2排出量が増加していることへの対策として山梨県が構想している登山鉄道について、世界遺産の登録審査を行うユネスコの諮問機関が「多くの課題に対応でき歓迎できる」と評価する文書をまとめていたことが報じられました。国内外の観光客から人気を集める富士山では、2013年の世界遺産登録以降、山梨県側からのアクセスにマイカー規制が行われています。しかし、バスなど大型車からのCO2排出量が大幅に増加し、5合目に向かう自動車に由来するCO2排出量は2012年から2018年で約1.6倍に増えたと試算されています。この整備構想が実現した場合のメリットとして、専門家は「富士山が噴火した場合、鉄道の沿線に噴火口が開かなければバスよりも鉄道の方が輸送能力は高く、5合目にいる観光客を避難させるのに有効な手立てとなる」ことを挙げており、一方で「大型バスでの移動と比べ、鉄道使用となれば料金は大幅に上がる」ことをデメリットとして挙げています。現在、富士山の麓から五合目までをドライブできる「富士スバルライン」は人気のあるドライブコースですが、この構想が実現した場合、一般車は通行不可となるそうです。
それでは、以下、週間ランキングを紹介します。