2017年に制定され、現場での混乱が伝えられる臨床研究法について、循環器内科医であり、東京大学大学院法学政治学研究科教授である米村滋人氏が、第83回日本循環器学会学術集会の「臨床研究を取り巻く環境変化と今後の動向」をテーマとしたラウンドテーブルディスカッションに登壇し、法学者として中立的な立場から声を上げた。
臨床研究法を中心とした臨床研究規制の本来のあり方とは
2017年に制定された臨床研究法は、「特定臨床研究」の規制であり、認定臨床研究審査委員会(CRB)が審査を行う。「特定臨床研究」とは、製薬会社等の資金によ...