本フォーカスアップデート版1)は、日本循環器学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本心臓病学会の3学会の合同作成、さらに、日本冠疾患学会、日本小児循環器学会、日本心血管内視鏡学会、日本心臓リハビリテーション学会、日本不整脈心電図学会が参加し、2013年の改訂版「冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン」から10年ぶりのアップデートとなった。
冠攣縮に関連する新たな疾患概念として、冠動脈閉塞を伴わない心筋梗塞(MINOCA)、冠動脈閉塞を伴わない心筋虚血(INOCA)、腫瘍循環器が含まれ、第87回日本循環器学会学術集会の委員会セッションでは、本ガイドラインの班長を務めた熊本市立植木病院の掃本誠治氏より、MINOCA、INOCA、冠微小循環障害(CMD)について解説された。
MINOCA