不整脈領域では、近年の医療工学技術の進歩などから非薬物治療が著しい速さで発展しており、様々な新しいエビデンスが登場している。そのような背景のもとガイドラインが改訂され、「2024年 JCS/JHRS ガイドラインフォーカスアップデート版不整脈治療」1)が作成された。
今回のフォーカスアップデートは「植込み型心臓電気デバイス」、「カテーテルアブレーション」、「心房細動の薬物治療と包括管理」、「市民・患者への情報提供」から成り、第88回日本循環器学会学術集会の不整脈治療Up to Dateセッションでは、近畿大学の栗田隆志氏から「植込み型心臓電気デバイス」について、刺激伝導系ペーシング、リードレスペースメーカ、Mid-range QRSに対するCRTの適応について発表された。