湘南鎌倉総合病院 飛田 一樹 氏
症例
10代前半 男性
既往歴に偏頭痛を持つ以外は特記すべき疾患はなし、内服歴なし
家族歴はないが、母親が喫煙者
現病歴
生来健康で、サッカークラブに所属し、怪我は左足首の捻挫程度であった。
右足趾の冷感を徐々に自覚し始め、その4ヶ月後、右第1/4趾の潰瘍に気付き、近医(形成外科)を受診。1ヶ月後に虚血評価目的に紹介となった。
身体所見

身長は150cm、体重が50kg
BMIは20.8、血圧113/53mmHg
脈拍76bpm/regular
心肺聴診上の異常なし
第一指の先端に骨融解が起きており、潰瘍が深いことが示唆された。
生理検査所見
ABI: 0.89/1.06、TBI: flat/0.67、
SPP: Rt 30/36mmHg、
Lt 65/65mmHg
CT: rt-SFAに軽度狭窄、
rt-BKは不明瞭
ltは異常所見なし
心電図は洞調律、心エコーで壁運動異常なく、先天性心疾患なし EF 61%、 E/e’ 9.3