横須賀市立うわまち病院 荒木 浩 氏
症例
90代 女性
介護付き有料老人ホームに入居中
高血圧と完全房室ブロック(CAVB)を患うも手術を希望せず、CAVBは放置された状態
高血圧と完全房室ブロック(CAVB)を患うも手術を希望せず、CAVBは放置された状態
現病歴
週末の朝、通常通り朝食を終えた後に突然左足の痛みが出現。施設のスタッフが同下肢のチアノーゼを認めたが、休日のため様子を見ることとなり、発症2日後に当院受診となった。
来院時現症
来院時の血液検査でCK 434IU/L、CRP 7.3mg/dLと上昇を認め、造影CT(CTA)とエコー検査で左下肢SFA以遠の血栓閉塞が認められた。急性下肢虚血(ALI)の診断で即日入院となるも、手術を拒否され、ヘパリン、アルプロスタジルによる治療を開始した。