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Case Sharing 両側頸動脈病変と両側腸骨動脈病変を伴うOPCAB症例に対して安全に予防的IABPを使用した1例

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日本医科大学付属病院 心臓血管外科 前田 基博 氏

心臓外科手術における予防的IABPの使用は、後負荷の軽減、冠動脈血流の増加のみならず、脳血流の維持にも効果的であり、周術期の合併症予防において有用である。しかしながら、稀ではあるものの、IABPの使用には下肢虚血、解離、出血などの合併症も報告されている。また、脳血管疾患、虚血性心疾患、末梢動脈疾患の合併はpolyvascular疾患と称されCABGを受ける患者の治療を複雑化させている。

症例

50代前半 男性
労作時の胸部違和感を主訴に循環器内科を受診

既往歴は高血圧症と脂質異常症、1日2箱の30年にわたる喫煙歴があり、心疾患の家族歴はなし。心電図でV4からV6で陰性T波、冠動脈CTにて3枝病変が疑われた。

術前検査 LDL-Cが171mg/dLと高値を示し、経胸壁超音波検査はEF65%、asynergyはなく、軽度の弁膜症が認められた。 ABIは...
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