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Case Sharing 活動性の上部消化管出血に急性下壁心筋梗塞、完全房室ブロックを合併し、治療に難渋した1例

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浜松医科大学 佐藤 亮太 氏

症例

70代 男性

主訴

脱力

右肺腺癌、左肺癌手術後、中咽頭癌術後、虫垂炎術後、腸閉塞後、 右鼠径ヘルニアの既往がある。家族歴はなし。
職業が鉄工場、清掃作業員(粉屑吸引歴あり)、喫煙歴は20歳から50年間、1日20本。 アルコールも20歳から67歳まで1日あたり日本酒3-5合摂取。アレルギーはなし。

現病歴

以前から黒色便が続いていたが経過をみていた。夜中にトイレへ起き、立ち上がったところ、急に下肢の脱力が生じたため救急要請した。 意識が遠のく感じや悪心などの前駆症状は伴っておらず、今回が初めての症状であった。来院時に吐血を認めたため、 消化器内科にコンサルとされた緊急上部消化管内視鏡に先立って行われた造影CTを撮像中に徐脈、ショック状態となった。

来院時現症

GCS E4V5M6、血圧71/51mmHg、脈拍106回/分、体温36℃、SpO2 99%(RA)。
眼瞼結膜蒼白
心音整、心雑音なく、右肺呼吸減弱であった。
腹部平坦軟、圧痛なし、反跳痛なし、tapping painなし、血管雑音なし、下肢浮腫なし、四肢冷感あり。
直腸診にて黒色便が認められた。

来院時血液検査所見 白血球とBUNの上昇が認められ、トロポニンは正常以下であった。 来院時胸部X線、12誘導心電図 X線...
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