総合高津中央病院
髙木 友誠 氏
症例
50代 男性
主訴
右遠位バイパスグラフトの拍動消失、安静時疼痛
現病歴
20XX年5月に右3、4趾壊疽が出現し、重症虚血肢(CLTI)の診断にて血管内治療(EVT)が実施されるも、BTKへのEVTはfailureとなり、創部治癒しないため、翌年5月に遠位バイパスが試みられたが、高度石灰化のため後脛骨動脈遠位で吻合できず、急遽、足背皮静脈に吻合し、外科的DVAが行われた。
同年10月、TMAを行い、その際に遠位バイパスを用いて遊離皮弁移植が実施され、グラフトが吻合されていた足背皮静脈は結紮し、遊離皮弁の動脈へグラフトを吻合し、創部の治癒を得た。
翌年3月、8月に遠位バイパスグラフトが急性閉塞し、他院にて血管内治療が実施された。同年11月、右遠位バイパスグラフトの拍動消失、安静時疼痛のため、当院へ救急搬送された。
既往歴
- 20XX年の21年前
- 末期腎不全にて維持透析
- 20XX年の9年前、3年前、2年後
- 狭心症の診断にてPCI施行
- 20XX年の8年前
- 左CLTIに対する遠位動脈バイパス術
- 20XX年
- 右CLTIに対するEVT
- 20XXの翌年
- 右CLTIに対する遠位動脈バイパス術、遊離皮弁移植術
- 20XXの2年後
- 左遠位バイパスグラフト急性閉塞に対するEVT
生活歴
喫煙歴:Ex smoker(10本×25年)
造影剤アレルギー(発赤)