倉敷中央病院
島 裕樹 氏
倉敷中央病院では、Intraluminal wiringにこだわったEVTを実施することを方針としている。Central wiringをすることで重度の解離を抑えることができたというデータも報告1)されていることから、エコーガイド等を用いてIntraluminal wiringを行い、解離を最小限に抑えたうえでDCBで終えることを目標としている。

EVUSガイドのメリット
- 被曝時間/造影剤使用量の削減
- ガイドワイヤの走行をより正確に視認できる
- 先端過重の重いワイヤを始めから使用可能
- ワイヤ使用本数を減らせる
- 順行性アプローチのみで手技完遂
- Intraluminal approachで手技完遂
症例➀
70代女性
- Diagnosis: PAD Rutherford 3
- Target: Lt. SFA-POP CTO
- ABI: Rt. 0.78 Lt. 0.29
- Cre 0.70、eGFR 62.8

術前: 下肢動脈造影
同側順行で手技を開始した。SFAの入口部からP1まで閉塞しており、そこから少し間があり、P2からさらに閉塞が確認された。前脛骨動脈でわずかに血流を認めた。