日本医科大学付属病院
星加 優 氏
症例
80代後半 女性
主訴
呼吸困難
現病歴
高血圧、糖尿病、脂質異常症にて近医通院中。20XX年夏から下腿浮腫、9月末から労作時呼吸困難を自覚し、外出ができなくなっていた。10月、入院4日前に心不全加療目的に車椅子で前医外来受診。
両側の胸水、心拡大、BNP高値(4,509pg/mL)を認め、前医ICUに入室となり、利尿剤(フロセミド40mg/日)投与を行うも、CO2ナルコーシスを来たし、第4病日に気管挿管後血圧低下を認め、心エコーではsevere ASを有しており、カテコラミン(DOA5γ)投与下にて当院CCUへ救急搬送となった。
生活歴
独居、自宅内手引き歩行のADL
長男は数日おき、長女は週1回の頻度で訪問
既往歴
高血圧症
脂質異常症
内服薬
ニフェジピンCR 40mg 1T 1×、
カンデサルタン4mg 1T 1×、
ベザフィブラート200mg 1T 1×
身体所見
- 身長 146cm、体重 48Kg
- 意識レベル E2VTM6
-
血圧 94/61mmHg(DOA 4γ、Nad 0.3γ)心拍数 100/分呼吸数 22/分
- 酸素飽和度 100%(FiO2 0.4)
- 胸部 2RSBにてLevine Ⅳ度の収縮期駆出性雑音
- 下肢浮腫-