カテーテル治療業界のバリューチェーン分析
この時代のカテーテル治療業界の事業構造を分解し、図示化した(図)。このバリューチェーンを知ることで業界の利益構造を俯瞰することができる。
冠動脈ステントメーカーを例に挙げると、国内メーカー1社を除き全て外資系企業であり、本国から日本に製品が輸入され、メーカーの日本支社が製品を販売している。日本支社は自社のステントを使用してもらうために担当者を通じて医療機関の医師に営業を行う。製品を棚に置くことが許可された段階で営業担当者は一次店、又は二次店の卸業者に伝える。通常、大手の医療機器メーカーと取引するには保証金が必要とされるため、小規模の卸業者では保証金を支払えず取引には一次店を経由することがある。一次店は日本支社から直接仕入れて施設に納品する。