はじめに
1977年9月にスイス、チューリッヒで第1例目の経皮的冠動脈形成術(PTCA、後に経皮的冠動脈インターベンション [PCI]と呼ばれるようになる)が行われ、1980年以降に我が国でもカテーテルインターベンションが普及し、2000年代に全国各地に循環器専門の医療機関が設立された。低侵襲な治療法はマスコミに取り上げられ、PCIの症例数は増加の一途をたどり、昨今では全国の症例数が年間25万例を超えるまでに至った1)。今日、循環器領域のカテーテル治療は全国の1,500施設以上で行われていると言われており1)、トップ20施設で全体の10%の治療が実施されている2)。