本特集では臨床研究者養成コースを有する京都大学大学院でMPH (Master of Public Health: 社会健康医学修士)を取得され、多くの臨床研究に携わられている石井正将氏(熊本大学病院)から臨床研究の”奥深さ”を伺っている。前編では、国内の多施設が参加したJ-CONFIRM レジストリーのサブ解析からの知見とともに、臨床研究における重要な点をMPHの視点で解説いただいた。
今回は、臨床医として第一線で活躍されている石井氏に、MPH取得が研究に対する姿勢や日常臨床にもたらした影響もお話しいただいた。また、日本と欧米諸国との間にあるギャップについても伺い、日本の臨床研究実施環境に欠けているピースに言及する。