収縮不全患者を対象とした臨床試験において、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)のスピロノラクトン、エプレレノンの有用性が報告されており、急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)では、LVEFが<35%の有症状例には、禁忌がないかぎり全例にMRAの投与が推奨されています。一方で、MRAに関しては、ACE阻害薬/ARB とスピロノラクトンの積極的併用による有害事象が増加する可能性があることから、これら3剤の併用は避けるべきことも記載されています1)。
今回は、MRAの新たな薬剤として審議中のフィネレノンについて、エビデンス、及び、高カリウム血症に対する対応について解説いただきました。