先日、リバーロキサバンについて下肢血行再建術施行後の末梢動脈疾患(PAD)に対する適応の追加承認が発表されました。DOACの4剤はいずれも非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制の効能・効果が認められています。2020年改訂版不整脈薬物治療ガイドライン1)では、DOAC服用時の出血時の対応として、軽度の出血の場合は安易に休薬することなく、適切な抗血栓療法の継続を考慮すること、中等度から重度の出血では休薬、活性炭投与、出血性脳卒中時の十分な降圧、止血、輸液、中和などの対策が示されています。この中和のためのアンデキサネットアルファが承認されたことから、今回は本薬剤の効果や留意点について伺いました。