PROPEL試験の詳細を教えてください。
PROPEL試験は、国内の76施設においてResolute Integrityゾタロリムス溶出ステント(ZES)で治療された冠動脈疾患患者1,204人を登録した前向き、シングルアーム、オープンラベル試験で、主要評価項目でRESOLUTE All Comers(R-AC)試験の対照群をヒストリカルコントロール群とし、1年のTLFを比較しました。実際に国内で治療が行われた第2世代のDESとの比較ではないという限界はありますが、R-AC試験が世界的な臨床研究であることには違いありません。1年のTLFがR-ZES群では4.3%、ヒストリカルコントロール群では8.5%であり、非劣性評価でp<0.001、優性評価でもp<0.001という結果が得られました。日本のデータが良かったことには、IVUSを大半の症例に使用していると同時に日本特有の高いインターベンションの技術が影響していると考えられます。