日本におけるPCIの全容を正確に把握し、データ収集、解析を行い学問的な進展を図るために発足したJ-PCIレジストリーは、CVITが主導し2010年11月より運営を開始した。この度、足利赤十字病院の沼澤洋平氏が本レジストリーで2014年に登録された213,171のPCI症例のうち、非ST上昇型急性冠症候群(ACS)症例43,239例を対象に男性と女性のアウトカムを比較し、その結果、女性が男性と比べて院内合併症、主に出血合併症が顕著に高かったことをThe American Journal of Cardiology誌1)で報告した。TCROSS NEWSでは、沼澤氏に本試験の実施経緯から臨床的意義について取材した。