心不全の診療について、施設、医局を超えて他施設の先生方や同世代の先生方と議論を交わす機会を持ちたいとお考えの先生方はいらっしゃいませんか?U-40心不全ネットワークでは、そのような考えをお持ちの40歳以下の実臨床に携わる若手医師が精力的に活動を行っています。
TCROSS NEWSでは、このU-40心不全ネットワークの代表幹事を務められている聖隷浜松病院の齋藤秀輝氏に、本ネットワーク設立の経緯、活動内容、そして、教育面や環境面で求められていることなどを伺いました。
U-40心不全ネットワーク設立の経緯をお聞かせください。
若手で心不全診療に興味を持っている医師は多い一方で、心不全の治療は施設によって経験則でなされており、施設ごとに大きく異なることも多い、という声が以前からありました。「臨床現場に近い若手の医師たちが医局を超えて、施設を超えて自由闊達に議論をすることができる場をつくりたい」という想いから、2013年の心不全学会でU-40心不全ネットワークが設立されました。代表幹事は毎年10月の心不全学会で交代し、現在第9期で全国22人のコアメンバーを中心に活動しています。