今回は、インターベンション領域の教育についてのお考えを伺います。
南都法はどのように考えられたのですか?
南都 伸介 氏(大阪大学)
南都法は、Scimed社から販売されていましたトラッパーを使用しているときに思いつきました。トラッパーはガイドワイヤを固定して、バルーンを抜去するデバイスですので、ワイヤさえ固定すれば余分なデバイスを使わずともバルーンは抜去できると考えました。その当時はワイヤを継ぎ足すためのエクステンションワイヤがありましたが、ワイヤが長くなり扱いが難しくなりますし、結局は無駄なデバイスが増えるだけです。そこで、無駄をなくして、技で何とかなるのではないかと考え、ワイヤルーメンに圧をかければワイヤが固定でき、バルーンを引けばワイヤが残るだろうと思いました。そして、生体外で実験的に行うとバルーンが自然に飛び出しましたので、机の上で何度も実験して安全性を確かめ、南都法が完成しました。トラッパーを見てから1週間もかからなかったと思います。