外傷性膝窩動脈損傷は稀な疾患ではあるものの、動脈硬化性病変でないため側副血行路が極めて乏しく、患者が若年で筋肉量が多いなど通常のEVT症例とは異なります。
受傷から血行再建までに7時間以上を要すると約30%、8時間以上では86%が肢切断率に至るというデータが報告されており、迅速な血行再建が求められます。

本動画では外傷性膝窩動脈損傷に対するEVT症例2例をご提示いただきました。

  1. バイク事故により骨折し変位した骨片が膝窩動脈を圧排していた1例
  2. 交通事故から時間が経過していたものの、VIBAHNを留置し救肢し得た1例

演者: 木村 雅喜 氏(医療法人社団心愛会 きむら心臓血管内科クリニック)

本動画はCPAC 2022より収録いたしました。