本動画では、蛇行、高度石灰化を伴う総腸骨動脈から大腿膝窩動脈まで続く閉塞病変に対しアクセス路形成、血管穿孔などを乗り越え完全血行再建を達成した症例を国保旭中央病院の市原慎也氏よりご報告いただきました。

【症例報告】

患者は70代男性、主訴は間欠性跛行、及び安静時疼痛であり、17年前に腹部大動脈-両大腿動脈バイパス術、左大動脈-膝窩動脈バイパス術歴を有していた。3年前に透析導入となり、2年前に両静脈グラフト閉塞の所見が認められていたが、多枝冠動脈疾患併存など高リスク患者であるため保存加療を受けていた。その後、跛行症状が増悪したため、2ヶ月前に右下肢に対してEVTが施行され、今回は左下肢へのEVT目的で入院となった。

演者: 市原 慎也 氏(国保旭中央病院)

本動画はCPAC 2023より収録いたしました。
演者の所属先は発表時のものとなります。