東海ライブ研究会からのお知らせです。
7月7日(火)〜11日(土)の5日間、「第16回 豊橋ライブデモンストレーションコース」が開催されます。
こちらでは注目のセッションをご紹介します。
The Professionals
− ハイリスク患者の診断と治療戦略を探る −
7月10日(金)/ 配信:Room A
19:00 – 20:20
座長
上妻 謙(帝京大学)
コメンテーター
天野 哲也(愛知医科大学)
大倉 宏之(岐阜大学)
本セッションでは疾患の診断が困難であった症例やハイリスク症例に対する治療戦略をエキスパートと共に探ります。
適切な診断に難渋した症例、原因不明の疾患、治療すべきかの判断に迫られた症例が全国から集まりました。
Case 1
大動脈解離に伴う急性冠症候群の1例
早川 輝 氏(名古屋大学)
胸痛と右下肢痛を訴えた後に意識障害となり、救急要請となった。 救急隊到着時の初期波形はVFであり、家族によりBystander CPRが開始されていた。 VFとROSCを繰り返しており、ERにて気管挿管を施行後すぐにカテーテル室へ搬送した。
ROSC時の心電図は、aVR・V1でのST上昇、広範なST低下を認めた。 EFは10%程度で前壁中隔-心尖部、側壁も壁運動低下があり、 広範前壁の心筋梗塞を疑う所見であった。
【ECG】ROSC時の心電図所見
カテ室移動中に再度CPAとなり、入室してすぐVA-ECMOを確立した。 ERにて穿刺部のエコー所見を確認しており、両側ともにエコーでわかるような解離がないことを確認しており、 右下肢からECMO、左下肢から造影を行い、大動脈解離だと改めて確信した。 RCAおよびLCAともにガイディングカテーテルがエンゲージできず、 入口部から閉塞している可能性が高いと判断した。
Discussion Point.1
この状況から、みなさんなら次の1手はどうしますか?
Case 2
カテ室入室直後に突然急変した70代男性。aVR ST上昇を伴う急性冠症候群、その正体は?
渕上 薫 氏(水戸ブレインハートセンター)
【症例】 70歳代男性
【主訴】 胸痛
【現病歴】 近医で高血圧症に対し薬物療法を継続中
某年某日午前10時30分ごろ、友人と近所の除草作業をしていたところ、突然強い胸痛を自覚した。自家用車の中で休息し安静にしたが改善せず、友人が救急要請し当院へ搬送となった。
【既往歴】高血圧症、壮年期に胃潰瘍の既往あるも、詳細不明
【生活歴】アルコール・喫煙歴ともになし
【現症】意識清明、血圧 124/88mmHg、脈拍 106bpm 整、呼吸数 18回/min、体温 35.5℃、SpO2 97%(Room Air)。冷汗を伴う強い胸痛を訴える。
【血液検査】総蛋白 7.5 g/dL、AST 65 U/L、CK 212 U/L、 CK-MB 14 U/L、BUN 18.1 mg/dL、Cre 1.41 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 5.0 mEq/L、LDL 107 mg/dL、CRP 0.74 mg/dL、WBC 12460 /μL、Hb 16.6 g/dL、BNP 13.9 pg/mL、HbA1c 5.4 %、Trop-T (+)
【12誘導心電図】HR 94bpm、Sinus rhythm、CRBBB、aVR ST elevation
【UCG】Visual EF 40%程度、Basal-Apex Anteroseptal-Anterior hypokinesis、mechanical complex(-)、Valves: almost n.p.
我々はaVR ST上昇を伴う急性心筋梗塞を疑い、冠動脈造影および緊急血行再建を前提にバイアスピリン・エフィエントの初期負荷投与とヘパリン 5000U静注を行ったのち、ただちに血管造影室に入室。しかしカテ台への移動直後、突如心電図上Long Pauseと全身性強直性痙攣を呈した。その際の心電図所見を提示する。
Discussion Point.1
この心電図から何を考え、この状況に対しどのような処置を行うべきか?
Case 4
Commando手術2年後に再発した感染性心内膜炎が冠動脈周囲へ波及し、急性心筋梗塞を来した1例
髙橋 拓哉 氏(北播磨総合医療センター)
【症例】 60歳代男性
【主訴】 安静時胸痛
【現病歴】 末期腎不全に対して近医で維持透析中。2年前に感染性心内膜炎に対してCommando手術が施行されていた。安静時に突然発症した胸痛を主訴に近医を受診し、心筋逸脱酵素の上昇を認めたことから急性冠症候群(ACS)が疑われ、当院へ搬送となった。
【既往歴】労作性狭心症(複数回のPCI歴あり)、末期腎不全(維持透析中)、2型糖尿病、感染性心内膜炎術後
【内服薬】アスピリン100mg、フルバスタチン20mg、リナグリプチン5mg、レボチロキシン100μg、炭酸ランタン2000mg、アセトアミノフェン500mg
【来院時所見】 HR 81bpm、BP 108/62mmHg、SpO2 92%(O2 3L)、BT 38.3℃、意識清明、心雑音聴取せず、両側肺野coarse cracklesを聴取、下腿浮腫なし
【来院時12誘導心電図と胸部レントゲン】
【血液検査所見】
胸痛および心筋逸脱酵素上昇からACSと診断できる一方、維持透析中、感染性心内膜炎(IE)の既往、Commando手術後、発熱、炎症反応高値、血小板減少などの所見から、重篤な感染症の合併も強く疑われた症例であった。
Discussion Point.1
① 通常のACSとしてカテ室へ
② IE/PVEを疑い、何らかの評価を先行すべき
あなたならならどうする?
【視聴方法】
第16回 豊橋ライブデモンステレーションコースへの参加方法は2つ!
ご都合に合わせて、ぜひご参加ください。
いずれの方法でも、ライブ視聴による
学会単位の取得および
オンデマンド配信の視聴が可能です。
※ 学会単位の取得・オンデマンド配信の視聴には、ライブ当日のご参加が必要です。
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