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「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み ~2021年10月9日-10月15日~

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2021 10.09   10.15

「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み ~2021年10月9日-10月15日~

【アメリカの大学の教授に定年なし】

この週の最初は「医学・生理学」、「物理学」、「化学」、「文学」、「平和」、そして、「経済学」の6つ全てのノーベル賞の受賞者が発表されました。今年は日本出身(国籍はアメリカ)の真鍋叔郎先生が物理学賞を受賞し、日本中を沸かせてくれました。真鍋先生が50年以上前に地球温暖化を予測していたということにも驚きますが、90歳でも現役でプリンストン大学に在籍していることに驚いた人も多いかと思います。

少し調べてみるとわかりますが、アメリカの大学では原則として定年退職はありません。「退職時期を決めるのは科学者本人」ということです。日本の大学との大きな違いは企業や州や国から科学研究費の補助がないと研究が続けられないため、資金が枯渇した段階で研究が中止され、ポストが維持できなくなる仕組みであることです。裏を返せば、自らの教室にスポンサーを集めてスタッフを賄えるだけの研究費や実力があれば、退職することなく働き続けられるというわけです。アメリカはアカデミアの領域でもオーナー社長と同じように稼げる間は現役でいられるということになります。真鍋先生が90歳代に見えないのは、常に教室を維持するために国や州、企業などにかけあい、厳しい競争の中にある研究費の奪い合いの場で今でも第一線で戦っているからかもしれません。若かろうが年を取っていようが、競争に勝ち続ける限りは、教授であり続けるアメリカのスタイルが良いのか、一定の年齢に達すれば後任にバトンを譲らなければならない日本のシステムが良いのか、真鍋先生の生き生きと元気な姿や発言を聞いていると考えさせられるのではないでしょうか。

【VIVA世代交代―世代交代】

TCROSS NEWSでは引き続きVIVA 21のLate-Breaking Clinical Trialsから最新の研究を配信しました。VIVAは、アメリカの9人の血管外科医、循環器内科医、放射線科医らが中心となって今から20年前に発足、血管内治療のデバイスの進化とともに発展し、現在は「THE VIVA Foundation」が運営母体となってVIVAとThe VEINSの2つのコースを企画・運営しています。今回のVIVAでは世代交代が発表され、ボードメンバーを代表してVanderbilt University Medical CenterのJoshua Beckman先生は2年ぶりに開催されたVIVAの開会式で壇上に立ち、感極まり言葉に詰まりながら、VIVAの存在意義や目的が「アドボカシー」、「リサーチ」、「エデュケーション」、「フィロソフィー」にあることを訴え、15年以上にわたる実績を伝えました。日本からも毎年多くの医師がファカルティとして招聘されているVIVA。刷新されたボードメンバーが来年のオンサイト開催からどのような活動をしていくのかが楽しみです。それでは、週間ランクインをお届けします。

週間ランクイン記事を読み解く 総括 この週末はCVIT東海北陸地方会(会長 岐阜市民病院 西垣和彦先生 )とCVIT関東甲...
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