平成20年度以降医学部の定員は大幅に増員されたが、医師の偏在は依然として解消されておらず、地域、診療科によっては医師不足の現状がある1)。令和6年1月に厚生労働省より公開された医師偏在指標2)によると、東京都以外では、医師多数都道府県は比較的西日本に多く、東北地方は宮城県を除き医師少数都道府県であった。また、診療科別の医師数3)は、平成20年から令和4年にかけてリハビリテーション科、麻酔科、形成外科、放射線科は大きく右肩上がりである一方、外科、脳神経外科は横ばい、又は減少、内科は微増の傾向が認められた。