Door-to-balloon時間のみならず、発症から再灌流までの時間の短縮はST上昇型MI患者の予後に直結する。PCI施行施設に直接搬送ができない場合、PCIが行えない施設ではバイパス搬送などを検討するが、近隣にPCI施行施設がなく、遠距離搬送が唯一の手段である地域も存在する。CVIT 2020(2021年2月開催)の「total ischemic time短縮のために何をすべきか?」をテーマとしたシンポジウムでは、地方において専門医がどのような取り組みを実施しているのかについて、北秋田市民病院の佐藤誠氏が発表した。