将来ACSを引き起こす可能性のあるハイリスクプラークの冠動脈造影CT検査(CCTA)での検出方法、また、ハイリスクプラークとイベントとの関連を検討した研究について、市立ひらかた病院の武田義弘氏により、CVIT 2025にて発表された。
ハイリスクプラークの特徴
将来ACSを引き起こす可能性のあるハイリスクプラークは、病理学的にはthin-cap fibroatheroma(TCFA)が特徴とされ、炎症によって菲薄化した線維性被膜と大きな壊死性コア(粥腫)を有し、破裂しやすい性質がある。これまでのエビデンスからは、ハイリスクプラークのCCTA上の特徴として、以下の5つが挙げられる。