PARALLAX試験より、LVEFの保たれた心不全(HFpEF)患者において、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)のサクビトリル/バルサルタンによる治療は、個々の患者に応じた薬物療法と比較し、心不全の長期臨床アウトカムのバイオマーカーであるNT-proBNP値を低下させたものの、運動機能の有意な改善には至らなかったことが、ドイツ、Charite University Medicine BerlinのBurkert Pieske氏により、ESC Congress 2020のHot Lineセッションで発表された。