The Week for JCS 2020にて設けられた「2020年度診療報酬改定の動向と今後の保険診療のあり方」セッションにおいて、日本不整脈心電学会健康保険委員会の副委員長を務める東京慈恵会医科大学の山根禎一氏は、2020年度の診療報酬改定において増点の得られた植込型除細動デバイス(ICD)の遠隔モニタリングと左心耳閉鎖術の項目新設を中心に発表した。
不整脈領域の診療報酬は、平成16年度から18年度の改訂で顕著な落ち込みがあり(ペースメーカー移植術13,100点→6,730点、ペースメーカー交換術7,200点→2,200点、ICD交換術7,310点→2,200点)、学会の健康保険委員会の充実を図り適正な点数を申請し続け、平成30年度には、ペースメーカー移植術は9,520点、ペースメーカー交換術4,000点、ICD交換術6,000点にまで回復している。