2016年のESC心不全ガイドライン1)では、多職種協働(Inter-professional work: IPW)の概念を導入し、専門医療チームを構築することがクラスⅠ、エビデンスレベルAで推奨された。広島大学病院では、このガイドラインが発表される以前の2012年1月に心不全センターを設立し、循環器内科、心臓血管外科、精神科、歯科診療部、看護部、検査部、リハビリテーション部門、薬剤部、栄養管理部門、地域診療支援部など様々な部門からスタッフを募り、多職種で心不全患者を支えている。第86回日本循環器学会学術集会のSpecialセッション「地域の循環器診療システムを崩壊させないために」では、広島大学の北川知郎氏より、心不全患者のための地域ネットワークの構築における取り組みについて発表された。
心不全患者の心臓リハビリテーション促進のための地域ネットワークの構築 ~広島県心臓いきいき推進事業~
心臓いきいき推進事業
広島大学では広島県と共同で、「治すことを目指す病院完結型診療から悪くさせないことを目指す地域完結型診療」を理念とした「広島県心...